令和5年度第二回研修会を9月2日(土)午後に開催しました。
今回は初めて日本精神科看護協会鳥取支部と共同開催し「地域移行の現状と課題」をテーマに行ない50名程(両団体合計)の参加がありました。
まず、開会挨拶を鳥取県精神保健福祉士会:松村会長より初めて共同開催での研修会が開催出来た事などの喜びの思いを込められた挨拶がありました。
研修会に入ると、まず話題提供として5名の方からお話を頂きました。
最初に鳥取県障がい福祉課:稲住氏より鳥取県の地域移行の現状に関してデータ的な面と鳥取県が現在取り組んでいる事業の説明を頂きました。
続いて、各団体からの話題提供として報告を頂きました。
最初は、養和病院(MHSW):多田氏より養和病院での取り組みに関してご報告を下さり、それらを通しての課題及び感じられた事などをお話下さいました。
続いて、鳥取医療センター(Ns):下田氏より鳥取医療センターでの退院支援の取り組みや、療養生活継続支援加算が開始になった事に伴う取り組みの現状などに関してお話下さいました。
次に病院外からの話題提供として、南部町訪問看護ステーション(Ns):三浦氏より、訪問看護の役割や訪問看護を必要とする利用者の特徴や課題に関して説明があり、続けて実際の事例を交えてご報告を頂きました。
続けて、相談支援センター・サマーハウス(MHSW):浦島氏よりお話があり、個別支援(地域移行支援・地域定着支援のサービス概要や個別支援での課題を交えて)、地域自立支援協議会に関して(課題を交えて)、地域移行推進会議での役割の3点を中心にご報告を頂きました。
【 ☞ ここから続きです。 】
その後は、グループワークを行ない話題提供の感想や普段感じている事(課題など)を共有ややり取りをする時間となりました。普段の研修会とは違い、看護師を交えた形となり新鮮な時間となりました。
全体共有(一部グループより)を行なった後は、閉会の挨拶として日本精神科看護協会鳥取支部:高田支部長より頂き、養和病院:多田氏の報告内であった事も振り返られ、今日集まった我々は”社会を変えていく働き手である”事を意識していく必要などを交えて挨拶を下さい、閉会となりました。
至らない点もありご迷惑をお掛けしました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
<当日のグループワークで出た内容(一部)>
・成年後見制度(市町村長申し立て)の利用が以前より増えており、それによって退院へ繋がったケースもある。
・日頃の実績が糧になっていく。
・ピアサポーターの活用がもっと広がるといい。
<終了後の感想より(一部)>
・病院と地域、また職種の違いにより思いは様々だが退院支援に向く気持ちは同じところというのが考えさせられました。研修があると改めて日々の業務を客観的に振り返る事が出来るのと、疑問い思っていた事を質問出来るのと研修後、とても晴れやかな気持ちになれました。
・長期入院の地域移行の課題について支援者それぞれのスタンスの差異、多様性な考え方が重要と感じました。
・看護師とのGWが新鮮だった。
・久しぶりに対面でのグループワークが出来て、やっぱり対面は良いなぁと実感しました。また、看護師とのグループワークは看護師としての専門的な視点でのお話が伺えたので、とても良い学びとなりました。
・普段一緒に仕事をする事はあったが、精神保健福祉士の専門性や価値観といった部分に触れる機会が少なく、患者への視点も違う事が多側面からのアプローチに繋がると再認識できた。